「疼くひと」を読んで



題名『疼くひと』 著者:松井 久子 発行所:中央公論社 発行日:二千二十一年二月二十五日

友人から借りていた恋愛小説「疼くひと」を読み終えた。恋愛小説といっても主人公となる七〇代の女性とお相手が五〇代の男性という世間からみると恋愛という年頃を過ぎたカップリングだが、私も小説に登場する男性の年齢に近い年なので、若かりし頃を思い出してこんな恋愛をもう一度してみたいなという気持ちになりました。年齢はお高い二人だが出会いは今どきのSNS。男性から女性にメッセージを通じアプローチをかけて行き、実際に会うことになり恋愛に進展していくのだけど、会う前に女性は百貨店のランジェリー売り場に行き会う当日に着ける下着を買います。その時に売り場の若い女性から「お手伝いしましょうか?」と声をかけられ、娘のプレゼントに買いにやってきたと店員に伝え、店員は娘さんのサイズを聞いてきます。すると主人公は私と同じサイズと答え店員からこれなど如何でしょうか?と勧められたランジェリーを買うことになります。年齢を考え恥ずかしくて自分が着けるために買いにやってきたとは言えなかったんですね。その後帰宅して実際に着けて鏡で確かめて、、、、、という内容の部分を読んで、高齢の女性も若い人と同じなんだなって女心を感じました。会ってから恋愛は順調に進んで行くのですが、、、、、引っ付くこともあれば離れることも恋愛の常。いつしか別れがやってきます。続きは本を買って読んでみて下さい。いつになっても恋は必要なんだな!私もこの小説以上の恋をしてみたいな!!!なんて読み終えた直後の感想がそんな気持ちになりました。読みやすくて一気に読んでしまいました。