損して得取れ



「損して得取れ」とは、「目先の損失に気を取られず将来の利益を確保するような長い目で物事をみよ」という意味だが、普通に生活をしていると誰にでも経験するようなことがあると思う。私の仕事は出勤先が複数あり、仕事場によっては自宅からすぐに行ける所もあれば遠い所もある。近い所だとゆっくりと出社できるが、遠い所だと通勤時間が長くなり負担がその分余分にかかってくることになる。ほとんどは事前のシフトによって場所や時間帯は決まっているのだが、欠席者が出たりすると急遽勤務先が変更になるということが稀に出てくる。とくに月末になるとお得意様からの急な呼び出しや社内の都合で勤務先が変更になるというケースがある。今日は例によって月末の突発的な変更があり前日に電話で打診があったが、一番負担の少ない勤務だったので変更するのが正直嫌だった。結果的には嫌がったりすることなく変更を受けたわけだが、どうも変更で損をした気分になりその事を引きずりながら仕事を始めていたけど、ちょっと待てよ!!よくよく考えてみると確かに一時的には負担が増え私にとってはマイナスな変更であったが、変更をする側(管理者側)も変更を私に言ってくるのは正直なところ申し訳ないという気持ちを持って打診しているはず。このやり取りで私が少しでもゴネたりすると向こうもいい気分ではいられないでしょう。私も打診中は文句の一つでも言いたかったがここはじっと我慢して快く変更を受けた。そうすることで今後もこういった変更は必ず出てくるので、今回の件を担当者は絶対に覚えているはずで、次回は何かの形で穴埋めをしてくれるかも知れないと後になって思った。自分の言い分ばかり通すのではなくここはじっと我慢していれば、いつかまた私に有利な変更をかけてくれるかも知れません。冷静に気持ちが落ち着いたときにふと「損して得取れ」という言葉が思い浮かんでいた。