『日本株の歴史的大相場が始まった!』を読んで



『日本株の歴史的大相場が始まった!』を読んで

 実質賃金が25ヶ月連続下落、東京都知事選に自民党から候補者すら立てられない。もうすでに終っている日本にあって政治に期待せよという事自体が無理である事は国民が十分理解している。
 そんな中、信じられるのは自分だけしかいないなぁ!!と、思っていた矢先にある広告を見て購入した本が本日のタイトルの通り『日本株の歴史的大相場が始まった!』だ。
 今年になって日経平均が史上最高値を更新し、この勢いに乗じて一気に5万円まで突き進むか??と期待したが、ここに来て若干調整気味になり38.000円〜39.000円を行ったり来たりしている。
 著者は早ければ今年中に5万円を突破し、10年で10万円も可能という見解だ。株価が上がるのには日本企業の収益力が大事だというのは当然ながら、著者は他に必要な要素として「地政学」を挙げている。この「地政学」という事に関しては詳細に書かれてあるので是非ご一読頂きたい。
 読み終えて新しい発見もあったしなるほどと思った事も多々あったわけだが、この本を読む少し前からワタシも株式投資を復活し少しずつ株を買っている。大切な事は自分で考える事。昔は証券会社の人の推薦株や、金融関連の本で取り上げられた企業の株を買ってしまい手痛い目に遭った。要は勉強不足だったわけですね。
 詳しい内容は是非読んでいただきたいが、今後の日本株で投資を考えている人、すでに株式投資をされている人にとっても日本の株式市場の未来に大変明るい内容が書かれてある。
 小手先のチャートの見方や財務内容の見方などといった、株をやる上でのテクニック的な内容は書かれていないが、今後の世界情勢や日本の企業の方向性など大局的な内容が書かれてある。
 とても参考になった書籍で今後の株式市場について前向きに見ていきたいと思う。

タイトル:『日本株の歴史的大相場が始まった! 株価は年内5万円も、10年で10万円へ!』
著者:武者 陵司
発行所:ワック株式会社
発行日:2024年5月26日