疾病2020を読んで
『疾病2020』著者:門田隆将 産経出版社 2020年6月30日
紀伊國屋書店 梅田本店で先行発売されていた『疾病2020』を見つけたので昨日6月22日に早速購入。昨日と今日の2日間で一気に読みました。
今も続いているコロナ禍の事が詳細に記された本であるため、記憶というか今も現在進行中なんだけど、2020年になってから自分が経験したことを振り返りながら読んでいきました。その中でも日本政府が取った不可解な行動(中国からの入国禁止措置や国民一人一律10万円給付)というものが自分の中にもあったし、他にも7月に行われる予定だった東京オリンピックの中止を避けるために取ったであろうと思われる後手後手の行動などの内幕が書かれてあります。また、台湾が取った対応と日本が取った対応を比較してみると、いかに日本政府が取った対応はお粗末なものだったのかがよくわかります。にもかかわらず死者数が少なかったのは、医療関係者の献身的な対応と国民の規範意識の高さだと感じました。
まだ発売前ですが、今なおコロナ禍で世界は揺れています。また、これからやって来るであろう2波3波や地震などの自然災害にも政府にはこの経験を生かして頂き、最善の策を講じていただかねばなりません。国民一人ひとりも2波3波が来るであろう準備と、一人ひとりがやれる事をしていく必要があります。その為にも本書のような書物を読んで頂き、精神武装をする必要があるのではないかと思います。
本書の171ページの最後にも書かれていますが、<危機管理ができない政府と、ただ手を拱く政治家、そしてそれを許す国民。戦後70有予年にわたるこの平和ボケ国家に、より深刻な事態は刻一刻と迫っていた。>本当に深刻に考えないといけませんね。