「馬渕睦夫が読み解く2022年世界の真実」を読んで



『馬渕睦夫が読み解く2022年世界の真実 静かなる第三次世界大戦が始まった』 著者:馬渕睦夫 発行所:ワック株式会社
発行日:2021年11月1日


 馬渕大使のこのシリーズ本は毎年買っている本です。来年の株価や経済予測などと違って、もっと根底の部分の事について書かれています。現在世界は共産主義文化革命の最中にあるそうです。昔のロシア革命や中国の文化革命のような見える暴力革命ではなく、現状の体制転覆を目指す革命、つまり文化秩序破壊という認識をするのが困難なものであるそうです。二〇二二年度での関心ごとといえば何よりもアメリカの中間選挙で、上院・下院共に共和党が過半数を制するかどうかが最大の焦点です。それが実現されれば、事実上トランプ大統領が復権したのと同じ効果が望めます。また中国が台湾を攻撃するのかどうか?についても書かれていますが、ここ数年だけの分析でどうなるこうなるといった事で書かれているのではなく、戦後位まで遡って中国がどのような行動に出るのかという分析をされています。尖閣の問題については今年の本では触れていませんが、台湾有事の問題を尖閣に当てはめて考えると尖閣についてもどうなっていくのかが想像できますね。最後に日本のこれからという点については、まずは日本国憲法九条改正にあり。そして、大使はよく八紘一宇の精神という言葉を使われていましたが、今年は本居宣長と芥川龍之介に学べと言われています。十一月一日初版が発売になりましたが、すでに重版が決定しているようで、昨年までに続いて人気のシリーズです。ずっと手元に置いときながら新聞を読んでいると、オヤ??大使の言っていることと違っている事が書いてあるぞ!!というような場面に遭遇する事があります。そんな時にこの本を読み直して再び新聞記事を読むと、なるほどと合点がいく場合がよくあります。そういう事だったのか!!というような事が多いですね。ぜひ皆様もご一読してください!!オススメの書籍です。