この本を読む前に「2016年の週刊文春」を読みました。記事にも書いていますので宜しければご一読をお願い致します。

「2016年の週刊文春」を読んで

　本好きな人から年末に紹介してもらって買った本です。購入先はAmazonでも最近ハマっているヨドバシ・ドット・コムでもなくジュンク堂書店で。直接本屋さんで買いました。　タイトルの通り週刊文春の事について、主に取材の事や社内の事が書かれています。著者は元文藝春秋の記者で現在はノンフィクションライターの柳澤健氏。光文社発行。500ページを超える読み応えのある1冊。かなり分厚くて読み終えるのに何日ぐらいかかってしまうのだろう？と不安になりましたが、お正月休みを利用して空いてる時間を読書の時間にあて、一気に読み終える事ができました。一気にといっても3日ほどは掛かっています。が、本書はスッと入りやすく読…

ZAK

　その「2016年の週刊文春」の中に『メディアの闇「安倍官邸VS.NHK」森友取材全真相』の事が書かれてあったので、一連の流れで購入しました。一連の流れというのはジャンルの事ですね。
　著者の相澤冬樹さんが元NHKの記者という事で、NHK時代に携わった事件を中心に取材方法やテレビでの報道について詳しく書かれています。森友事件の事に関しても、相澤さんの記者としての勘というか、匂い、洞察力のようなもの鋭さが随所に見られ一気に読み終えてしまいました。事件当初は新聞やテレビがあまり関心を見せていなかった森友事件だったそうですが、相澤さんだけはひとり違った視点からこの事件を見ていたんですね。だから他の報道機関が報じる頃には、一歩も二歩も先を行っていました。籠池氏周辺の人からも絶大な信頼を受けていたようで、相澤さんの記者としての有能さ、そして素晴らしい人間性を感じました。
　ご存知のように森友事件では自殺者も出ています。このまま終わらせてはいけない事件です。著者のNHK時代の元上司達のどこからかの圧力を受けたかのような忖度や歪められた報道の数々を含め、常識では考えられない事が隋書に出てきます。
　詳細は本書を読んで頂き、今一度事件の事を考えてみてください。