「2016年の週刊文春」を読んで



 本好きな人から年末に紹介してもらって買った本です。購入先はAmazonでも最近ハマっているヨドバシ・ドット・コムでもなくジュンク堂書店で。直接本屋さんで買いました。
 タイトルの通り週刊文春の事について、主に取材の事や社内の事が書かれています。著者は元文藝春秋の記者で現在はノンフィクションライターの柳澤健氏。光文社発行。500ページを超える読み応えのある1冊。かなり分厚くて読み終えるのに何日ぐらいかかってしまうのだろう?と不安になりましたが、お正月休みを利用して空いてる時間を読書の時間にあて、一気に読み終える事ができました。一気にといっても3日ほどは掛かっています。が、本書はスッと入りやすく読みやすく、そして内容も週刊誌ネタ(地下鉄サリン事件とか、貴花田・宮沢りえ・・・など)が多く、その取材現場の苦労や裏話などが中心になっているので、その時代時代の自分の事を思い出しながら読んでいきました。大きなスキャンダルや世間をにぎわした事件が出てくるので、あんな事があったな!!とか、あの後どうなったのかな??なんて考えながら読みました。
 タイトルにある2016年なんですが、こちらは本書を読んでいただければなるほど!そうだったのか!と分かります。でも正直なところ現在2021年なので、はじめてタイトルを聞いた時には古い本なのかな??と思ってしまい、このタイトルは私にして見ればもう一工夫あっても良かったのではないかな??なんて思いました。損してますね。ちょっともったいない。
 本書を読んだ率直な感想ですが、守るべきものはかたくなに守り、変えていかないといけないものは変えていく・・。この2点がとても大事だと教えられました。事実に即した報道とアナログからデジタルへの変化。とても面白く勉強になる本だと思いますので、ぜひ手にとって読んでみてください。