最近読んだ本から



 コロナの影響で自宅で過ごす時間が増えたので読書をする時間も増えたワタシ。その中でも櫻井よしこさんが書いた『親中派の嘘』産経セレクト 令和2年5月12日 が印象に残ってますね。櫻井よしこさんがキャスターを務めるインターネットTVの「言論テレビ」でのコメンテーターとの対談内容が書かれた本となっています。民主主義や共産主義は人それぞれがどういう世の中が良いのかという考え方で個人の自由です。が、報道はまた別の話で基本的には二つの対立する意見があれば平等に報道するというのがジャーナリズム。あとがきでは偏向報道の酷さについて書かれています。加計学園の問題では、獣医学部新設を認めてもらった背景に安倍首相の介入があったかどうかという点が焦点となりました。テレビ局6局がニュースやワイドショーなど30番組でこの問題について計8時間44分報道されたそうですが、そのうち前川氏(前文部科学事務次官)の発言(安倍首相が政治的圧力で行政を歪めた)には2時間33分、一方で前川氏と真っ向っから対立した加戸氏(前愛媛県知事で安倍首相は歪められた行政を正したと発言)の発言は6局30番組でたった6分しか報道されなかったそうです。
 こちらでは加計学園の問題や両氏の意見についての詳細は省かせていただきますが、最初から安倍首相の介入で加計学園の獣医学部新設が認められたという図式で偏向報道されているといっても過言ではなさそうです。
 いま一つ加計学園の問題の全体像が分かりにくかったのですが、本書を読んでよく分かりました。

 他にも武漢ウイルス、米中貿易戦争、香港デモの事など多岐にわたって書かれています。コロナ禍の今だからこそ一読されることをおススメします。