「ペスト」を読んで



 コロナの影響で緊急事態宣言発令中の中、カミュの「ペスト」を読み終えた。ペストは感染症の一つで過去に3度パンデミックが起きている。現状の緊急事態宣言中にこの「ペスト」を読む事は、タイミング的に今のコロナ禍に陥っている世界と同じで、ヨーロッパを中心に大流行したペストによって、都市封鎖や感染者の隔離など不自由な生活を余儀なくされた時と今が同じ状況であるからだ。
 アルジェリアのオラン市で原因不明の熱病者が続出、ペストの発生である。外部と遮断された孤立状態の中で、必死に生きていく市民達を描いた小説であるが、私にはちょっと翻訳が難しくて、頭の中にすんなり入って来なかった。今の私達が生きる日本とを対比しながら読んでいきました。状況がコロナとペストは違えど、人々の気持ちや考え方は同情できる部分が多く、役所の政策などは今と似通っており、まさしく良いタイミングで読んだものだと思った。最新の情報だと、緊急事態宣言発令中の延長されそうだし、外出自粛など自宅にいる事が多いと思うので、「ペスト」は今この時期に読むべき1冊だと思います。