『馬渕睦夫が読み解く 2021年世界の真実「世界覇権・10年戦争」が始まった』を読んで



 昨日9月8日が『馬渕睦夫が読み解く 2021年世界の真実「世界覇権・10年戦争」が始まった』の発売日で、その日のうちに手にすることができました。しかし、昨日は時間が取れず殆ど読むことができなかったのですが、今日は午後から時間が取れたので早速読んでみました。
 おそらく執筆が終えてから安倍首相の辞任や、オリンピックがどうやら開催される方向に進んでいるというニュースがあったと思うので、本書にはそのニュースに関しての事は入っていません。大使は安倍首相がトランプやプーチンといった指導者の仲介的な役割に期待されていらっしゃったので、その辺は残念なニュースだと思いますが、オリンピックについては良い方向に向かっているようで良かったと思います。
 さて本書については題名の通り2021年の世界の状況を読み解く内容が書かれてあります。しかし為替がどの方向に進むのかとか、自動車業界はどう進んでいくのかとか、原油の価格はどうなるのかといったような内容についての分析などの内容ではありません。過去の歴史、現在の世界の情勢から2021年以降の世界の動きがどうなっていくのか、日本はどういう方向に進んでいくべきなのかといった内容になっています。また新聞やテレビの報道についても、私たちがいかに真実を知らされていないかが理解できます。私自身は大使の書籍を数多く読ませていただいたり、YouTubeをみさせていただき、根本となる大使のお考えは少しは理解できているつもりですが、本書を読み、あらためて大使の分析力や情勢の読み方の鋭さに学んだところが多くありました。詳細についてはぜひご一読されることをお勧めします。