易は窮まれば変ず。変ずれば通ず。通ずれば久し。



 今日16日は緊急事態宣言解除の39県初の週末です。まだまだ人影はまばらのようでしたが、徐々にですが日常に向かっているのは何よりです。
 中国古典の四書五経のひとつに易経があります。私も少し興味を持ち何冊かの本を買って学んだことがあります。結構難解で苦労し未だに分からないことがたくさんあります。その易経の言葉に「易は窮まれば変ず。変ずれば通ず。通ずれば久し」というのがあります。物事は行き詰まるところがない。窮まれば必ず変化し、変化したら必ず新しい発展があり、こうして変化とそれによる新しい段階での発展を繰り返しながら、ものごとは久しく続いていくという意味になるのですが、今回のコロナの一件で私は大変落ち込んでしまい、この先のことを考えると不安になります。皆様も同じ気持ちだと思うのですが、春がやってこない日はありません。今は大変厳しい冬の時ですが、秋の収穫の後の冬は栄養を蓄える時期でもあります。私たちはついつい物事がうまく進んでいる時には良い面ばかりを見てしまいますが、物事は常に変化し進化していきます。春に種を蒔き実りの秋を迎え、冬は栄養を蓄えるというサイクルがあるように、必ずいつか春がやって来ます。今、飲食店ではテイクアウトをするお店が増えてきたり、企業活動を見ると時差出勤や在宅ワーク、学校では今後オンライン授業も行われるでしょう。確かにコロナは災いですが、この機を生かし新しい社会がもうすぐやって来るその日のために、変化に取り残されないようにしていきたいと易経を思い出してそう感じました。