鉄道、空運株が冴えない理由



鉄道、空運株が冴えない理由

 史上最大の大暴落かと思いきや翌日には史上最大の高騰とジェットコースターのような乱高下を繰り返した東京市場。ここのところはまた安定しつつあって4日連続株価が上昇と上り調子だ。どうも明日も大幅な高騰を予感させる先物の動きが現在活発に行われている。良くも悪くもアメリカ次第といった市場は何とかならないのだろうか??
 今年に入って一気に株価が上昇していった中で年初から陸運や空運といった銘柄の株の伸びが良くない。セクター別で見ると保険業が一番伸びているのに対して最下位が陸運空運株だ。
 訪日観光客の凄さから考えるとインバウンド需要を受けているのは間違いない。ホテルや観光地と同じで売り上げ利益とも良いはずだ。しかし株価が冴えないのである。
 もっともらしいのは円安を含めたエネルギー価格や人件費の高騰により利益を圧迫しているなどの理由が見られるが果たして本当にそうなんだろうか??
 先日は新幹線の保守車輌同士の衝突事故による運休があった。明日16日も名古屋から東京間で新幹線が運休する。航空各社も羽田、成田離発着便が午後から運休になるそうだ。運休は自然の事だから仕方がないのだが、運休を決定するタイミングが早過ぎやしないか??
 16日はお盆の帰省客で鉄道、航空ともかなりの人出が見込まれている。訪日観光客もサマーバケーションで多くの人が来日している。そんな中で安全という最大の基準で結構を判断しているのは理解できるが、もっとギリギリまで待ってから欠航を決めてもいいのではないか??今までだったらこんなに早く欠航を決めていただろうか??
 安全安全というなら保守車輌同士の衝突や古くは尼崎の脱線事故を防ぐ事をしていれば何日も運休せずに済んだはず。自社の手落ちで運休したり、台風がやって来る相当前から運休を決めたりしているから株価が冴えないのではないだろうか??
 敵は自然じゃなく社内にあるのではないか。