今春にはJRAの厩務員らの数ある組合の中の複数の組合が、ストを決行したという記憶がある。結局、競馬開催自体には影響がなかったが、ストをしなかった組合の厩務員らや調教師が、ストを決行する組合員の変わりが可能だったり、他厩舎の馬を引いたりする事によって、最悪の競馬開催が出来なかったという事態には至らなかったと記憶している。JRAの厩務員の平均年収は800〜900万円とも言われており、かなり恵まれた待遇を受けている。という事は賃金の問題よりも他の問題でストをしたのだろうか？？
　31日はもしかすると西武池袋本店で終日ストを実施するかもしれないという事態になっている。これは百貨店「そごう・西武」の売却を巡り、組合がストライキの実施を会社側に予告通知した。
　ここ数十年ストライキを実施したという事を聞いた事がなかった。JRAは儲かっているし厩務員は金銭的には恵まれている。百貨店の「そごう・西武」はオーナーが変わってしまうかもしれないし、JRAとは違い売り上げ面ではかなり苦戦している業種だ。今までは従業員は会社の言う事を素直に聞いて頑張ってきたと思う。私ももうストをする時代じゃないんじゃないか？と思っていたけど、今こそ従業員側は一致団結し会社側と交渉するべきじゃないか！と気持ちが変わってきた。要は今まで会社側の思うツボなのを文句も言わず我慢してきた。そのツケを売却や賃金カットという従業員の一番やってほしくない事で片づけようとするその姿勢。私も陰ながら応援するし行方を見守りたいと思う。
　もしかすると今回の「そごう・西武」労組がストを決行すると、他業種の労組をはじめ多くの組合が来春にストを実施する可能性も出てくると思う。今回はその起爆剤になるんじゃないかと個人的に思っている。