ジャパンカップの季節になるとカツラギエースを思い出す



ジャパンカップの季節になるとカツラギエースを思い出す

明日2022/11/27に東京競馬場で第42回ジャパンカップが行われる。もう42回になるんですね。当初はなかなか日本馬が来日してくる外国馬に勝てず、今でいうところの凱旋門賞に何度挑戦しても日本馬が勝てないといったの同じ感じかな。ホームとアウェーの違いはかなりあるけど、ジャパンカップではあっさりと来日してくる外国馬に日本馬は悉くやられていた。これは暫く日本馬は勝てないぞ!と思っていた矢先の第4回のジャパンカップでカツラギエースが逃げ切って勝ってしまうんですね。このレースには日本馬では3冠馬のミスターシービーとシンボリルドルフという2頭が出走しており、日本馬が勝つとしたらこの2頭のどちらかであろうといわれていた。ところが前走の天皇賞で折り合いを欠き2,400mという距離も少し長いので最後まで持たないだろうといわれていたカツラギエースが、スタートから気分よく先頭を走り、何となんとまんまと逃げ切ってしまうんだから競馬は何があるかわからない。その後カツラギエースは有馬記念でシンボリルドルフに敗れるものの2,500mを2着と踏ん張るのだから距離は乗り方次第で克服できるものという事を教えてくれた。結局カツラギエースはこの有馬記念2着を最後に現役を引退し静内のレックススタッドで種牡馬になる。私はカツラギエースに会いたくて2年後にレックススタッドに行って会ってきた。レックススタッドにはダービー馬のダイナガリバーもいたが、ダイナガリバーは首を左右に振る癖を出しており落ち着かない雰囲気だった。一方のカツラギエースはこちらの声にも反応することなく自分のペースで馬房内で休んでいた。結局レックススタッドでカツラギエースの勇姿を見たのはこの時が最初で最後となった。種牡馬となり数多くの子供達がターフを走ったがあまり活躍馬は出なかった。カツラギエースが種牡馬になる時にカツラギエースファンクラブのようなものができていて、種牡馬生活の様子を教えてくれたりしていたが、いつの間にやらファンクラブはなくなってしまっていたように思う。ジャパンカップはコロナ禍でもレースを中止する事なく毎年行われており、今年からは賞金も約1億円増額になっているという。ここ数年外国馬のレベルが落ちていたが賞金増額により今年は強い馬が走るようになった。カツラギエースも一緒に走ることになったら果たして逃げ切れるだろうか???今年もカツラギエースを思い浮かべながらジャパンカップを観戦しようと思う。

JRA-VANより