5月7日に廃止する予定だったJR北海道の札沼線北海道医療大学ー新十津川間の最終運行がなんと本日17日になったと昨夜発表された。まさに突然のラストランとなったわけであります。その前にも5月7日のラストランを4月24日に前倒しすると発表されたばかりで正真正銘のドタバタ劇となってしまいました。

　日本政府による緊急事態宣言の対象地域が全都道府県に拡大されたことを受けての繰り上げとなったようだけど、多くの鉄道ファンが押しかけることにより、新型コロナウイルスの感染拡大被害を防ぐ観点からも仕方がない措置ですね。路線の廃止って普通、春の場合はダイヤ改正に合わせて行うのが一般的なんだけど、5月7日の廃止っていうことは、札沼線や鉄道ファンの人たちをゴールデンウィーク期間来てもらって、最後の雄姿を見届けてもらってから廃止しようという、鉄道ファン思いの案をJR北海道はやってくれていたのでしょうが、事態が事態だけに残念なことです。

　個人的には冬に3回札沼線を撮影しましたが、札幌市中心部の桑園駅を出て北海道医療大学を過ぎると景色が一変。一気に過疎地に入ってしまう感じだ。ヒト気が急になくなってしまった風景にビックリした記憶が忘れられません。駅舎も払い下げの旧貨物のコンテナという駅もあり、駅員は当然いない無人駅ばかり。列車はワンマンだし、新十津川駅は近年、出発便が午前中1便のみの「日本一早い最終列車が出る終着駅」として有名になったほど。正直、採算を考えると、こんな状況で今まで運行していたのが不思議と思ってしまいます。JR北海道の苦労も相当であったと察します。

　札沼線での一番の思い出は秘境駅で有名な豊ヶ岡駅に発着するキハ40を撮影したことですね。去年はJR北海道管内では夕張支線が廃止になったし、JR北海道の経営は決して良くないです。私自身、今年は釧網本線で撮り鉄もどきを楽しませてもらったし、その前は花咲線にも行ってきた。来年はまだ行ったことがない宗谷本線でも撮り鉄もどきを楽しんでみたいと思っているので、新型コロナウイルスの感染拡大が一日も早く終息し、多くの道民の皆様や鉄道ファンに乗ってもらって、これ以上の廃止路線が出ないように頑張ってくださいよ！！JR北海道さん。