自分にはわかっていてできることでも、他人にとっては難しかったりできないことを指導するって意外に難しい。人にはそれぞれ得意な分野や苦手な分野がある。仕事においても得意や苦手というのは存在してしまう。そこを上手く使ってチームでカバーしながらやっていくと組織というものは強固な方向へと進んでいく。
だけど個人レベルではどうしてもこちら側が要求するレベルになってくれない人もいる。最低限度のレベルを超えてもらわないと仕事にならないので、そういう人には別の道に進んでもらうようになってしまうのだが、すぐに結果が出る人もいれば3年後にようやく最低限度のレベルを超えてくる人もいる。
最近後者の人と久しぶりに会う機会があった。全く最低限度のレベルに達することができずに転勤してもらって、もうワンランクもツーランクも下のレベルの仕事をしてもらったんだけど、転勤地でメキメキと力をつけ、今では最初の赴任地で力を発揮するレベルに至らなかった彼が、結構なレベルに達していて自信満々に仕事をしていると本人に直接聞いた。
教えても教えても駄目で指導者が匙を投げてしまった彼が一皮も二皮も向けて立派な仕事人に変身している。
その彼と話をしていて人に教えるって難しいなぁとつくづく思った次第である。やっぱり指導する側も指導を受ける側も忍耐というか諦めないことが大切なんだなと思う。
