ZAK

投資ときたか!!

 昨日の続きになるけど、日米首脳会談を終えての記者会見でトランプ大統領は日本製鉄のUSスチール買収問題について、「私は買収を望んでいないが、投資は大好きだ」と語ったと報道で知った。
 これを聞いて思わず「そうきたか!!」と思ってしまったけど、どうやら来週に日本製鉄側と調整に入るとされており、アメリカ側として買収はされたくないけど、USスチールの企業としての存続と従業員の雇用維持は望み、さらに日本製鉄の技術を欲しくてたまらないのは事実だと思う。
 一方で日本製鉄側としてはかなりの譲歩案をすでに出しているものの、完全子会社化を目指しているので単なる投資だけでの資金提供などは全く考えているはずもなく、アメリカ側からの案によっては技術提供も出せないといった状況も考えられそうだ。
 しかし大統領と日本製鉄の役員が調整に入るという事はそれなりの案がすでに出されており、両者の意思確認をする程度が残されているだけなんだろうと思う。
 正直アメリカの懸念は対中国だと思う。日本製鉄は9つの合弁企業を中国にあり、その内の1社は合弁解消となったがまだ8社が残っている。この辺を今後どういうふうに展開して行くのかを来週の直接会談で確認して行くんじゃないかと思う。その答えによってトランプ大統領がどこまで日本製鉄の案にどこまで譲歩して行くのかという展開になりそうだと個人的に思っているところだ。
 とにかくアメリカは中国の対して強行姿勢を取るのは間違いないし、中国に世界1の座を奪われるわけには行かないので、地政学的に日本の協力は絶対に不可欠だ。そこの落とし所がどうなるのか??来週を待とう。

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