夏の全国高校野球選手権大会を終えて



夏の全国高校野球選手権大会を終えて

 本日、夏の全国高校野球選手権大会の決勝戦があって慶応高校が見事優勝して大会の幕を閉じた。慶応高校の選手や関係者の皆様おめでとうございます。この決勝戦の相手は仙台育英高校。誰が言ったのかは知らないがこの決勝戦は「誤審対決」だって。考えてみると我々の周りを見てみると、殆どの人はスマホを持っている。スマホには動画が撮れたり写真も撮れる。何か事件や事故などがあればスマホでビデオ撮影し、個人撮影の動画をNHKをはじめとするテレビ局がニュースで流す事もある。車にもドライブレコーダーが搭載されているし、商店街や住宅街には防犯カメラが四六時中監視しており、一昔前では考えられなかった時代になっている。一方でスポーツの世界においてプロ野球ではビデオ判定を導入しており、誤審がはるかに少なくなってきている現状で、正確な判定でゲームを進行できている状況になっている。ところがアマチュアの場合は未だに審判の判定が全てという事で、これは数十年前と何も変わっていない。もしかしたら優勝した慶応高校は神奈川県大会の決勝戦で負けていたかも??しれない。今はYouTubeなどで話題や問題になっている事案を個人が撮影した動画を投稿する事が可能だ。神奈川大会の問題のシーンもYouTubeでの投稿動画を見る限り、遊撃手はベースに触れられており2塁ホースアウトだ。しかし審判は踏んでいないという判定でセーフとなった。この一つのプレイがアウトかセーフで局面が全然違ってくる。その後ホームランが出たかどうかも分からないし、ホームランを打ったバッターは打ち取られていたかもしれない。流れが全然変わってくるしランナーが一人1塁にいるのと、二人のランナーが1、2塁にいるのとでは、攻撃側の作戦も守備側の作戦も全然違ってくる。
 この誤審についてある意味審判も気の毒だ。審判自身もビデオ判定があったほうがいいと思っているだろう。だが現実にビデオ判定が導入されていないなら、別の方法を考えたほうがいいのではないだろうか??例えば複雑かつ微妙な判定には審判4人の合同判定も可能になるとか、仙台育英高校のホームでアウトとされた判定でも、仙台育英高校のキャッチャーは真相を分かっているはず。選手宣誓で正々堂々と戦うと誓って試合に臨む訳だから、当該選手にも事情聴取して審判全員の合議制で判定を出す事も出来るようにするとか。とにかくスマホで証拠を取れる時代。後で事実を一般の人の撮影で見せられる時代なのだから、せめて合議制の判定とか両監督や該当選手たちの真の真相を聞くとかがあって判定をしてももいいのではないだろうかと思った大会だった。