カメラ任せからの脱却



 カメラがどんどん進化していき、我々ユーザーにとってはとても嬉しい事です。オートフォーカスの精度や合掌の速さは撮影する者にとってものすごく恩恵を受けています。フィルム時代では撮影が終わり写真ができるまでの数日間は作品を見る事ができなかったけど、今では撮影したその場で作品を見る事ができます。データーをタブレットやパソコンに飛ばすと大きな画面で見る事ができ、ピントの制度や細かい部分まで鮮明に確認することが可能になり、気に入らなければその場で撮り直し、今一度確認を経て撮影完了という流れが主流になりつつあります。
 確かにデジタルになりさらにはミラーレスへと時代は変わってきていますが、私自身全てにおいてカメラ任せになりすぎていて、フィルム時代にやっていたことが忘れてしまっている自分がいるのに最近気づきました。デジタルの時代なのでその恩恵は甘受すればいいのでしょうが、あまりにもカメラに任せすぎて自分らしさがないというか平凡な仕上がりの作品に悩んでいました。よくよく振り返ってみると、フィルム時代は撮影日の天気予報からEV値はどれでいこうとか、予想シュミレーション的なものを何パターンか考え設定も考えていたのですが、今は出たとこ勝負みたいになっています。フィルムから出来上がった作品を見てこの設定が間違っていたとか、構図がこっちの方が良かったとか反省をして次回の対策も考えていたのですが、最近はパソコンに放り込んでいい作品や気に入った作品をピックアップし、RAW現像をしてお終いといった流れになっています。
 以上デジタルの恩恵よりも自分の感性というか頭で考える事の少なさが、先ほど述べたようなカメラ任せにしすぎて自分らしくないとか、どの作品も平凡に写ってしまっているというような原因があるのではないかと思うようになりました。なので明日撮影に行く予定にしていますが、思い切って全部をマニュアルで撮影してみるとか、ちょっと自分で考えて工夫しながら撮影を楽しんで来ようと思っています。要は初心に戻って撮影に行ってきます。