賞味期限と消費期限



 外出自粛が続いています。今は外出以外は電気も来ているし食料も足りないという話は日本では聞きません。マスクと消毒液が不足しているぐらいでしょうか。普通に生活ができていてありがたいものです。医療現場で働いている人には感謝感謝です。

 今回は新型コロナウイルス感染拡大を防ぐ外出自粛措置だけど、日本は災害が多い国だし、もしかして戦争も決してないわけではないので、非常時のために私も食料や水の備蓄、衣類や毛布に衛生用品などの準備は念のためにしておいたほうがいいなと思うようになってきました。

 で、ふと思い出した出来事がありました。それは2017年7月に新幹線が台風の影響で静岡県の三島駅で長い間停車していました。車内で夜を明かす乗客に、駅で備蓄していた缶入りパンを配布したところ、賞味期限が切れているとのクレームを受けたというニュースです。賞味期限を若干過ぎていても大丈夫なんですけどね・・・。このニュースを聞いてせっかくお腹が空いていて困っているだろうという気持ちから、非常食のパンを出してくれているのに、もう少し寛容の気持ちがないのか?と思ってしまいました。

 

 

 賞味期限を大辞林から引いてみると、『定められた方法で保存した場合、品質の保持が十分に可能であると認められる期限。品質劣化の比較的遅い食品(品質が保たれる期間がおおむね五日を超えるもの)に表示が義務付けられている。』
 もう少し短い生鮮品や弁当・惣菜など劣化が早い食品(おおむね五日以内のもの)は消費期限とされている。

 食品の期限に関しては消費者庁が管轄になっており、

賞味期限が過ぎたからといって、すぐに食べられなくなる訳ではありません。おいしく食べることができる期限ですと書かれています。

消費者庁「食品の期限表示に関する情報」からのパンフレット

 何か有事があった時のために食料を備蓄していて、万が一それを使う機会があって、良かれと思い他人様に賞味期限を過ぎた食料品を知らずに渡してしまった後でクレームでも言ってきたなら、私ならタダでは済まさないですね。