金銭着服問題



金銭着服問題

 昨日の新聞で知ったのだが、とある信用金庫の職員が顧客のお金を口座に入れず着服するといった内容の事件があった。個人的な借金返済の為に顧客から預かったお金を自分の懐に入れたという事案だ。
 その信用金庫は実家では今も取引をしている信用金庫で、幸い事件になった支店とは別なのでホッとしているというのが正直なところだが、お金の問題っていうのは銀行に限らず商売をしている会社の従業員の着服という事件はいつまで経っても無くならない。
 現在ではカードや電子マネーでの支払いが多くなっているが、それでも現金でのやり取りは少なからずまだ残っている。レジも高度化して入金に対して自動でお釣りが出るようになっており、なかなか着服をするのが昔に比べて難しくなっているのだが、着服する奴っていうのはそんな高度化にも負けず知恵を絞って着服をしてくるのが実情だ。
 私の会社も金銭の着服事件は残念だが無くならない。つい先日もグループ会社で機械が壊れたので私がお預かりしますと言って、売上をポケットに入れてバレたという事件があった。どうしてバレたかというとお客が会社におかしいのではないか?と言った内容の電話があったので発覚したようだ。どうやら2年ほど同じような手口で売上金の一部を自分の懐に入れていたようだ。
 こういう事件はお金を取り扱う部署においては絶対になってはならない事なのだが後を経たない。周りの人間は本当に気分が悪い。
 お金が欲しいのはみんな山々だと思うけど、盗むのは人間として絶対にやってはいけない事。その時だけで終わらないし後々の信用を落とすだけで済まない。家族や親戚にもたった一人の事なのだが悪名が拡がっていくし、悪い噂というのは良い話に比べて遥かに拡散される傾向が強い。親や子供が生活していく上でどんなに辛くて厳しい思いをしないといけなくなるのか。また別の地域に引っ越しても事件の事を知っている人がいたり、伝聞で知った人がいるともなれば堂々巡りになってしまう。
 十分に分かっているとは思うけど、とにかくお金に支配される人間にならない事が肝心だ。