辞令



辞令

 新年度に入ってこの季節ならではの人事異動や役職変更などがあるが、私の会社でも同じようにこれらの事はある。人事の事などは「なんでこの人がここに異動なん?」とか、「なんであいつが出世したん?」とか、喜怒哀楽が休憩所や食堂で見られるのがこの時期の風物詩だ。
 かくいう私ももう定年退職が四捨五入すると近い年齢になって来たのだが、少しばかり世間でいう昇進??となっていた。というよりもびっくりしたのが事前に電話で「頼むな!!」と言われていたのである。電話でですよ。こういう話は別室に呼ばれて「こういった理由から力を貸してくれ!!」とか何か格好いい殺し文句でもいってほしいものじゃないですか。そういった意味ではちょっと残念だなぁ〜。
 「辞令」と言う言葉を辞書で引いてみると大辞林では、『①役職の任免に際して,その旨を書いて本人に渡す書類。「辞令を受ける」』。明鏡国語辞典では、『官職・役職などの任免時に、その旨を記して本人に渡す文書。』。三省堂国語8では、『〔←辞令書〕採用や退職、職務変更などを、当人に通知する文書。人事異動通知書。』となっている。
 なるほど・・・なんとなくではなくちゃんとした言葉の意味を知って身が引き締まる思いがしてきた。