不思議な成果



不思議な成果

 私は会社に着くと決まったルーティーンで作業を開始する事にしている。パソコンを立ち上げメールや急な連絡などがないかを確認し、その後本日のスケジュールの確認と仕事のシュミレーションをするようにしている。これが毎日欠かさず必ずやるルーティーンだ。
 その後は全員揃ってのグループミーティングをしてから本格的な仕事に入っていく。午前中にする仕事でお客様のところへ行く場合は前日のうちに日時と場所や時間の確認を済ませている。
 なのでその日の業務が順調に流れ出すと社用車に乗ってお客様のところへと向かうようになる。本日も昨日のうちに約束の確認をしておいたお客様のところへは何も連絡をとる事なく出向いて行った。
 が、どういった訳だかは知らないのだが、約束した相手が出社後に急用が出来たらしく帰宅してしまったらしい。私としては担当者がいないのでは話が進まないので、仕方なく会社に戻ろうと思っていた矢先に、その帰宅した担当者から電話があり(先方の会社の電話に掛ってきたので取り次いでもらい私と変わった)、今日のキャンセルへのお礼じゃないんだけど、これからプッシュしようとしている案件の仕事を頂けるという幸運の結果がもらえたのだ。
 元々は今日は説明をして仕事を頂けるかどうかはもう少し時間が経ってから催促しようと思っていたので、思わぬ最高の結果に大喜びをしてしまった。
 その後は会社に帰って見積もりを作ったり事務作業をする予定にしていたんだけど、今年最初の大変重大で且つ規模の大きな仕事を頂けた喜びと興奮でその後は全く仕事にならなかった。
 グループメンバーの手前、仕事をあからさまにさぼる訳にはいかず、かといって仕事をしているフリをするのも面倒くさかったので、気がつくとご褒美として外に出てスターバックスで祝杯を上げていた。勿論アルコールではなくコーヒーで!!
 上手くいく時って何をやっても上手くいくのに、駄目な時って何をやっても駄目。大切なのは毎日の努力と継続をする事だと感じた一日だった。