第68回有馬記念(G1)の見解



第68回有馬記念(G1)の見解

 いよいよ今年の競馬の総決算といわれる有馬記念だ。昔は荒れるレースとしてワタシも穴狙いで馬券を数多く買った記憶がある。その荒れる理由のひとつが負担重量に違いがあったからだと思う。現在の有馬記念は定量での重量になるのだが、一昔前までは馬齢で古馬でも6歳以上は1キロ5歳馬よりも軽く走れていた。その1キロが最後のゴール前で出てくるんですね。たった1キロの差なんだけどこれが大きな差になってくる。
 その典型的な例が1991年の第36回有馬記念で勝ったのがダイユウサクという牡の7歳馬。負担重量が56キロ。ジョッキーは今年引退した熊沢騎手。1番人気があのメジロマックイーンで当時は5歳馬。負担重量が57キロでの出走。この1キロ差がゴール前でダイユウサクがメジロマックイーンを差し切るんですね。ちなみに今の定量制だとダイユウサクもメジロマックイーンも同じ負担重量になるので57キロで両馬とも走っている事になるので着順がどうなったのかは??。ダイユウサクはブービー人気で単勝は13.790円もついた。
 翌年の1992年の有馬記念を勝ったメジロパーマーという馬も56キロで逃げ切ってしまった。2着には4歳馬のレガシーワールドという馬で負担重量は55キロ。メジロパーマーがハナ差逃げ切ってしまったのだ。これが現在の定量で行くと1キロ負担重量が重くなっているのでハナ差はレガシーワールドに逆転されていた可能性が高いと思われる。単勝は4.940円ついた。
 このように一昔前までは年末の宝くじのように夢が有る馬券が多く出た有馬記念だが、現在のような負担重量が定量になってからは固く収まるレースが多いように感じられ、あっ!!と驚くような馬が勝つ可能性が低くなっていると感じる。なので個人的には面白くないんですね。
 一昔前までの馬齢で微妙に1キロの差が後々大きな差になるという負担重量の妙味が楽しかった。出来る事なら負担重量を戻して欲しいな!!JRAさん、お願いしますよ!!
 という事を少しお話した上での本年度有馬記念の見解を。ジャスティンパレス、ドウデュース、スルーセブンシーズ、タイトルホルダー、タスティエーラの人気5頭で。荒れないと予想しました。