年初来高値更新



年初来高値更新

 日経平均株価は今年になっての年初来安値が1月4日に付けた25.661円。本日、年初来高値を更新した(33.817円)ので1年の間に約8.000円強上がった事になる。この調子で行くと1989年12月29日の史上最高値である38,915円を来年度中には更新してしまうかもしれませんね。アメリカ大統領選挙でトランプ氏が勝てばその可能性は多いに近づくと個人的には思っている。
 そんな景気のいい話だが、個人に限ってや世の中の空気は株価ほど高くはない。というよりも働いても働いても報われない現状に、将来に対する不安感が先行し浮かれた空気など微塵にも感じる事はないというのが正直なところだ。
 私は史上最高値を付けた頃には会社員勤めをしていたが、高卒の女の子が大手証券会社で働いていて、冬のボーナスが高校を出たての新入社員で200万円貰ったという話を聞いた事がある。私は全く寂しい限りのボーナスでその女子よりも0が少ない金額だった。
 その200万円というのは異常だと思うが、同級生の男の子(高卒)でも、中小証券会社勤務で100万円は貰っていたなぁ。それ程景気が株価も世間も皆良かったのだ。
 クリスマスイヴの夜は若者同士の二人が恒例のイベントを行うというのが流行っていたが、神戸のホテルで9月頃には予約で満席の為に断られたという同僚もいた。その頃は一人の食事代がクリスマスコースという特別料理で@35.000円という金額を覚えている。ドリンクを入れると二人で10万円弱を支払った記憶を持っている。
 それだけ世の中は景気は良かったし未来への展望も明るかった。今のように経済的にキツイので結婚も出来ないといった人などいなかった。
 今のこんな世の中にしたのは政治が悪い。衆議院の小選挙区という選挙制度が特に問題だ。一人しか当選しないので国の進む方向や候補者のビジョン、夢を語っている演説など聞いた事がない。そんな事を言わず専ら間近に迫っている金銭的な事を言ったほうが票になるからだ。
 いつまでもアメリカの言いなりになっていないで、本当に日本の為に働いてくれる真のリーダーの出現が早急に必要である。今の自民党では日本はもうすぐ沈没するであろう。
 その為にも選挙の投票に行って自民党、公明党以外の候補者や政党に投票する必要がある。政権交代で自民党が下野した時に反省したのであろうが、そんな事はすでに忘れてしまい、今や国民の為ではなく自分たちやアメリカのための政治を、好き勝手にやりたい放題しているという事実をいつまでも許してはいけない。
 国民一人一人が目を覚まさないとこの国は大変な事になってしまうという危機感を投票で示す必要がある。
 我々国民も勉強してレベルアップしないと、いつまでたっても政治家に利用されるだけの現状を打破できないであろう。