納期は遅いし価格は高いし



納期は遅いし価格は高いし

 円安による現状がタイトルの通り「納期は遅いし価格は高いし」だ。私の趣味である写真に必要不可欠な道具であるカメラやレンズで見てみると、日本では在庫が極限に少なく例えば発売前の一斉予約をしても、一斉販売時刻が10時だとすると1分も過ぎてからから発注ボタンを押したところで人気機種なら発売日に買えないといった状況だ。下手をすると1分遅れる事によって1ヶ月待ちという事態は十分に考えられる。
 すでに販売されている商品で見てみると例えば人気のコンデジがあるとする。日本国内では大手カメラ量販店数店で在庫がなく納期も未定となっている商品が、私の知人の住んでいるヨーロッパのイタリアでは普通に在庫があっていつでも買える状況らしい。
 今度は価格の面からで見てみよう。当然円安なので輸入品は高くなるのも当たり前と言うのは分かるが、国内製造品でも価格は値上がりしている。部品などは海外での税品が多いし、何よりも半導体不足というのもある。
 現在の円相場だが今の執筆時点で対ドルに対しては148円から149円。対ユーロでは156円台となっている。では3ヶ月前の7月中旬のレートを見てみると、ここでは一時円高に振れ140円を切った日が数日間あった。ということは為替差益が輸出をする事によって同じ製品でも8円(対ドル)夏前よりも今の方が高く売れるって事。なので企業としては日本で売るよりも海外で売るほうがいいというのは小学生でも分かる理論。
 今日本では在庫がなくてなかなか欲しいと思うカメラやレンズが手に入りにくい状況で、しかも価格が高くなっており手が出しにくいという状況だ。一概には言えないけど10年前の価格に比べてほぼ倍になっている。今秋もカメラやレンズの新製品発表が各メーカーより出ているが、予約日の数日後には供給不足アナウンスが当たり前のように出ている。趣味といえどもちょっとお金がかかり過ぎる時代になってきたと思っている。