テロと政党支持率
安倍前首相が昨年七月、奈良県の演説中に銃で襲われたのが参院選の自民党候補者の応援演説中だった。今回の岸田首相も応援演説中におこったもの。今回の衆院補選は自民党候補者の支持率が低く苦戦の選挙といわれていた。四月中旬にに行われた情勢調査では、自民党が優位だったのは山口四区のみで、あとの三つは苦戦という情勢だった(共同通信)。が、あの事件以降はなんとすべての補選で自民が優位となった(読売、NHK)。この状況は安倍首相が暗殺され、自民党に同情票が流れたといわれている状況と同じだ。「弔い合戦」という言葉があるように、死までもが票を集めるチャンスとなっているようであまりいい気はしません。今回の岸田首相を狙った爆破事件では首相にけがもなく無事で、事件の影響は安倍首相暗殺事件に比べ少ないと思いますが、有権者の冷静な判断を期待したいものです。