ニコン一眼 国内生産を終了



 ショックな記事が読売新聞に載っていました。ニコンが一眼レフカメラ本体の製造を日本国内での生産を終了し、海外に生産拠点を移すという話。近年のスマートフォンの普及でカメラ離れが進み、生産台数が大きく落ち込んでいるのが原因のようです。レンズはどうなるのでしょうか??記事ではその事については触れられていませんがどうなるのか心配ですね。
 個人的にはカメラの本体自体はどこで生産されてもいいと思うし、海外産のライバル機が出てもあまり関係ないと思っています。大事なのはレンズだと。カメラってレンズがない事には写せないです。そのレンズって皆さんも夏休みに虫眼鏡で太陽の光を利用して紙を焼いた経験があると思うのですが、光って虫眼鏡の中心に必ず来ますよね。簡単にいうと真ん中に光が集まってその周辺は当然の事で暗くなる。それを均一の明るさになるようにする技術が難しんです。レンズの材料や研磨、コーティングの技術がとても重要なんですね。なかなか真似ができないし伝統の技術が必要になって来る。だからカメラ本体を作るメーカーは数多くあっても、レンズを作れるメーカーってなかなか出て来れない。ニコンが誇るニッコールというレンズが今日のニコンを大きく支えている屋台骨になっていると私は思っています。SONYもミノルタを取り込んでいるからこそ良いレンズを出していますし、キヤノンもレンズが良いから人気がある訳です。
 今後10年後のカメラ業界を考えると、ミラーレス一眼レフが主流になり益々競争が激化すると思うし、ミラーレスに特化したレンズの売れ行きがメーカーの今後を大きく左右されると思われます。
 富士フィルムがデジタルが主流になった事でフィルムが下火になっても、製薬会社として成長し続けていますしデジタルカメラも好調です。時代に即した形で変化した企業の代名詞といえると思います。ニコンが今後どんな形で進んで行くのかは分かりませんが、時代に対応し変化し続ける企業でいてほしいと思います。