選挙制度
7月5日(日)に行われた東京都知事選挙は予想通り現職の小池百合子氏が圧勝し幕を閉じました。午後8時には当確が出て最終的には366万票という支持を受けました。
驚いたのが出口調査の結果。
<【都政への評価】
出口調査で「これまでの小池都政を評価するか」を聞いたところ、「大いに評価する」が13%、「ある程度評価する」が61%、「あまり評価しない」が18%、「全く評価しない」が9%と、74%の人が「評価する」と答えました。
また「評価する」と答えた人に「小池知事の政策で最も評価するのはどれか」を聞いたところ、最も多いのが「新型コロナウイルス対策」で63%、次いで「東京オリンピック・パラリンピックへの取り組み」が13%、「待機児童対策」が8%、「築地市場の豊洲移転の対応」が5%となっています。>
コロナ対策をやっているようにはとても思えなかったけど、テレビでの露出が増えて何か対策を施しているような事を言っていると何とコロナ対策の評価が63%という評価になるんですね。正直なところびっくりです。東京オリンピック・パラリンピックへの取り組みもそうです。何を取り組んでいるのでしょうか???
選挙になる度に思うのですが、大きな組織をバックに持ち、テレビでの露出が多ければ絶対に勝てますね。今回の都知事選挙も小池知事よりも知名度ははるかに低いものの、実務や行動力、情熱など小池知事よりもいい都政をしてくれそうな候補者がいましたが、選挙に勝たないと知事になれないという大きな壁に負けてしまった候補者がいました。選挙に勝たないとただの都民で終わってしまいます。政策の実行も選挙に勝たないとできません。選挙をいかに勝つか。。。これが難しいのですね。
私は東京都民ではないけど、東京も例えばアメリカ大統領選挙のような選挙人制度にするとか、あるいは年代別ポイント制にするとか・・・。
東京知事選挙だと東京を50とか100の地域にブロックに分けし、①18歳から20代のグループ ②30代 ③40代 ④50代 ⑤60代 ⑥70歳以上 で一番多く票を獲得した候補に1ポイントを与え、総合ポイントで一番ポイントを獲得した候補が当選とかにすれば面白いのに。
そうすることによって若い人たちが投票に出向くようになると思いますし、若い人たちからも立候補者が出そうな気がします。勿論、供託金制度はこれまで通り維持します。
今の選挙は小泉郵政選挙から変わってしまいました。テレビでより多く取り上げられた人や陣営が勝ってしまいます。ワイドショーを見ている人たちって年配の方が多いじゃないですか。政策もその人たち向けになるし、上手く洗脳すれば票になるし・・・。ネットやSNSを今では多くの候補者が活用していますが、その年代の人たちはあまり投票に行かない年齢ですから、どうしてもテレビには負けてしまいますね。
今回の都知事選挙の投票率は55%で前回よりも4.73ポイント下回りました。コロナの影響があったことは確かでしょうが、今年1月に行われた台湾の総統選の投票率が74.90%。2016年の前回選挙時は66.27%で、8.63ポイント上昇。いかに日本の投票率が悪いのかがよくわかります。
日本人は平和ボケしてしまい危機感がないし他人任せすぎなんでしょうね。今回のコロナの件でも法の強制力がないのにみんな真面目に自粛していたし、それほど被害が諸外国に比べて大きくなかったけど、この先にやって来るであろう2次、3次被害にどう対処していくのか、経済をどう立て直していくのか??
ふと東京知事選挙を見ていて感じた次第です。