イクイノックス引退に思う



イクイノックス引退に思う

 11月26日(日)に競馬のジャパンカップが東京競馬場で開催された。私なりの見解とレースを振り返る記事を書いたが、いつものG1レースだと「ジャパンカップを振り返って」というようなタイトルになるが、11月26日のジャパンカップで勝ったイクイノックスのあまりの強さに、その時のタイトルは「イクイノックスはやっぱり世界ナンバーワンの馬だった」と題した。それ程圧巻の強さを見せつけられたレースだったという事だ。
 その記事の中で私は現役競走馬を引退して第二の道(種牡馬)を進んだらどうだろうかというような内容を書いたが、とうとうその話である現役引退が現実となり、来年度からは種牡馬としてイクイノックスの血を後世に残すという道に進む事になった。
 イクイノックスの強さは何といっても先行して直線は難なく抜け出すといった横綱相撲のレースが印象的で、今年のドバイターフでは逃げて直線も楽な手応えというかほぼ持ったままの強さで快勝した。このレースで世界のホースマンを唖然とさせる強さを世に示し、世界ランキング1位という勲章を得たのであった。
 皐月賞ではジオグリフにダービーではドウデュースに惜敗したものの、それ以降のレースでは2.000〜2.500mの距離のレースを使い6連勝という離れ業をやってのけた。しかもその全レースがG1レースというのだから正しくアッパレだ。
 結局、菊花賞を走る事なく中距離路線に進んだ為3冠レースには縁がなかったという結果になったが、それ以上にイクイノックスという馬の強さの方がファンとしては印象に残ったのではないだろうか。
 さて来春からは種付けという第二の馬生を送る訳だが、血統的に父がキタサンブラックで母の父がキングヘイローという事は、Lyphardの5x5x4、Haloの4×4というクロスを持っている。勝負強さとスピードを兼ね備えた産駒が生まれそうな印象だ。社台グループの良質の繁殖牝馬達との交配、また海外からも種付けに来る事は間違いないと思うので、かなりの確率で種牡馬として成功すると思われる。
 きっといい仔を出してくれるでしょう。