憲法記念日



 今日5月3日は憲法記念日です。安倍総理大臣は緊急事態宣言を出している状況を踏まえ、憲法に「緊急事態条項」を盛り込むことについて国会で議論を進めるべきだという考えを示しました。

 大学時代のことを思い出して憲法のことを少し勉強してみようと六法を見たり憲法の本を読んだりしてみました。どうしても憲法といえば9条の問題になってしまいがちですが、ネットを見ていると7条4項が誤植だというのがありました。憲政史家の倉山満さんが言われているのですが、

「天皇の国事行為について規定した〈第七条第四号〉に、次のようなくだりがあります。『議員の総選挙の施行を公示すること』。ですが、参議院選挙のときに衆議院総選挙が重なっても、参議院の半分は非改選ですから『国会議員の総選挙』はあり得ません。『総』の一文字は誤植なのです」

日刊SPA日本国憲法に「誤植」が放置されている理由とは?

 どういうことかというと、そもそも国会議員に総選挙なんてないんですね。衆議院を解散すると必ず総選挙になります。衆議院議員全員を選び直すので必ず総選挙になり、参議院の場合は6年任期で3年毎に半分が改選されます。仮に衆参同日選挙であったとしても参議院の半分は非改選。つまり「総選挙」にはならないってことです。なので「総」の一文字は誤植になると。

 なるほど。大学時代に法学部に籍を置き憲法を学びましたが、今まで全く気づきませんでした。自分の勉強不足がよく分かった憲法記念日になりました。

 例年ですと憲法改正については改憲派、護憲派が各地で集会を開いたり講演を行ったりしているのでしょうが、今年は緊急事態宣言が出ているので、いわゆる3密の関係から集会や講演会は自粛されているようです。

 私個人の意見としてはアメリカから押し付けられた憲法から自首憲法に考えるべきだと思っています。それを踏まえて冒頭に安倍総理大臣の考えを書きましたが、憲法に「緊急事態条項」を盛り込むことを国会で議論していく必要はあると思っています。