車を運転中にふと数十年前の出来事が蘇ってきた。なんだか知らないが十年ぶりぐらいにその出来事が蘇ってきたのである。
その内容というのが昔々、私がとあることで手首、左手薬指、顎の骨を骨折、さらに左肩脱臼という重傷を負ってしまった。骨折はギブスで固定し骨が引っ付けばいいんだけど問題はそのあと。固定しているもんだからギブスを外すと動かないのである。リハビリで徐々に元の動きに戻していくわけだが、そのリハビリでよく見かけた人に勇気付けられた事があったのだ。その事を数十年ぶりにふと思い出した。
よく見かけた人は一才にもならない男の子。おそらく筋肉か骨か何かの病気だと思うんだけど、喋れないしまだ小さくて歩けない子が一生懸命に泣きながら前屈したり左右に捩ったりというリハビリをしているの。
両親が付き添いながら何もわからずに泣きながらリハビリをしているんだけど、その懸命に頑張っている姿を見て自分なんてたかが骨折。その子は多分かなりの重症で、もしかすると命に関わるような病気だったんじゃないかと思う。その子のリハビリをする姿と寄り添う両親を見ていると骨折の痛みぐらいでヒーヒー弱音を吐くんじゃないと私も頑張った。指なんてかなり痛いリハビリで悲鳴を実際にあげていたワタシ。それでもその子に比べれば序の口。
私は一ヶ月もすればリハビリから解放してもらったが、その子はその後どうなったんだろ??頑張ってリハビリの成果があって元気に過ごしているのだろうか??
人生一生懸命に生きる事、粗末に生きない、感謝の人生を送る。その事を教えてもらったリハビリでの出来事だった。
目の前の仕事の事やたった数秒の事で悩んだりくよくよするもんじゃないぞ!!そんなものは大した事ではないのだ。
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